2017年11月27日

批評に関する2つのベーシックなスタンス(書籍/漫画『美術館で働くということ〜東京都現代美術館学芸員ひみつ日記〜』)

 書籍/漫画『美術館で働くということ〜東京都現代美術館学芸員ひみつ日記〜』(オノユウリ:著 株式会社KADOKAWA発行)の51〜56ページにかけて、批評に関する2種類のベーシックなスタンスが紹介されていて、ベーシックながら、少し、印象的だった。

 要は、<作品なり展覧会なりの出来がよくなかったと感じたときに、作者本人からコメントを求められたら、どう答えるか>ということで、<ストレートに指摘するか>、それとも<あえて駄目な部分を指摘することは避けるのか>といったことになってくるわけだが、たとえ後者のやり方をとるにしても、<そのほうが利益が上がりやすいから>といった理由からでは無い点は、押さえておきたいところ。
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2017年09月05日

書籍/アート関連 『木象嵌絵画』

 (ジョイス辺見:著 株式会社ARTBOXインターナショナル(ART BOX/GALLERYシリーズ))

 木の板に絵柄をくり抜き、くり抜いた場所に同じ大きさ、同じ形の木を嵌め込んで(はめこんで)作るタイプの絵画の作品集。
 タイトルは、<もくぞうがんかいが>と読む。

 25ページ以降の(主に風景を主題とした)作品の茶色が、少し、印象的だった。
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書籍/漫画感想 『フィギュアの時間です☆』(全1巻)

 (さいきょーきかく(Y):著 朝日新聞出版)

 担当編集者がフィギュアスケート・ファンだったことから、自身もフィギュアスケートのファンになった著者によるエッセイ漫画。
 取り上げている時期はソチ五輪までだが、担当編集者が古参のフィギュアスケート・ファンなので、比較的、古い話も(たまに)出てくる。
 以下、ネタバレあり。

 (この手の漫画を読むのは初めてなのだが、)メジャーどころのみならず、(一般レベルから見ると)比較的マイナー(?)な選手の名前も出てくる感じで、著者がフィギュアスケートのファンになっていく過程での気づきや経験、発見などに加え、担当編集者からの古参情報や、著者から見た担当編集者のマニア感、さらには各選手への印象など、意外と充実しているな、といった印象。

 印象に残ったのは、著者がアイスショーで直に選手の演技を見るようになってから発見したことで(60〜61ページ)、

お茶の間ファンがアイスショーを見に行くようになってわかったこと

荒川静香ちゃんの演技の見どころは
レイバックイナバウアーではない
滑りそのものだ(60ページ)


 ということで、要は、それぞれの選手の滑り(=スケーティング)自体に質感のちがいがあって、それを感じること自体が楽しみ、みたいな)。
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2017年09月01日

書籍/アート関連 ミシンで描いた絵(書籍『 STITCH SHOW ステッチ・ショー』)

 書籍『 STITCH SHOW ステッチ・ショー 刺繍のアート&デザインワーク、ステッチで描く50の表現』(矢崎順子:編 ビー・エヌ・エヌ新社)に、さか井美ゆきという人の<ミシンを使って糸で描いた絵>というのが載っていて、少し、印象的だった(90〜95ページ。インタビューもあり)。
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2017年08月24日

書籍/写真関連 『ブラッサイ写真集成』をざっと見

 書籍『ブラッサイ写真集成』(岩波書店)を、写真を中心に、ざっと見たが、なかなか印象的。

 ブラッサイは、夜のパリを撮った写真などで有名な写真家だが、ほかに彫刻等も手掛けている。
 本書には写真の他に、彫刻や絵画、デッサン、本人による文章などを収録。

 個人的な好みとしては、女体重視の(接写気味の)写真はあまりピンとは来ず、どちらかというと建物や階段などを撮った写真のほうが印象的だった(あとは街なかでの人物とか)。

 (というか、当たり前なのだが、世の中、(過去の人間も含めると)凄い(すごい)人が多くて、(いい意味で)困ってしまう)。
 (いや、別に困りはしないのだが、感覚として)。
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2017年08月23日

アートとエンターテインメントに関するベーシックなフレーズ(漫画『美術館のなかのひとたち(第2巻)』)

 書籍/4コマ漫画『美術館のなかのひとたち(第2巻)』(黒田いずま:著 竹書房)の中に、アートとエンターテインメントに関するベーシックなフレーズがあって、少し印象的だったので、書いておく。
 『美術館のなかの人たち』(全3巻)は、小規模な(?)架空の美術館を舞台としたいわゆるお仕事系漫画で、印象に残ったフレーズは、以下の通り。

美術品にも「怖い絵」やら「呪いの像」やらあるけど
作者にその意図があったとは限らないのよね
こういう気持ちを抱いてほしいと思うのがエンタテインメント
受け手に感じ方をゆだねるのがアート…
なんて言い方もできるかもしれないわね!(第2巻・77ページより)


 ベーシックな内容だと思うので、特に解説の必要は無いかと思うのだが、どちらかというと(主に)前半からその意を汲んだ(くんだ)ほうが、より分かりやすいかも。
 (ちなみに漫画自体は、お仕事系漫画ではあるものの、バリバリの内幕物とか、<美術館で実際に働くって、こういうこと!>みたいな内容というよりは、変わった登場人物(主に美術館の職員)たちを中心としたギャグ的な要素が濃い印象)(悪いということでは無く、誤解される方が出ないように、と)。
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2017年08月19日

書籍/SF関連 日本のSF同人の昔の雰囲気(書籍『大伴昌司エッセンシャル』)

 書籍『大伴昌司<未刊行>作品集 大伴昌司エッセンシャル』(紀田順一郎:著 講談社)の巻末に、<誌上完全復刻>と題して1965年発行の日本のSF系同人誌が再録されていて、主に『海外SF作家名鑑』(134〜144ページ)と『SF読書ガイド』(166〜178ページ)を読んだのだけど、当時の雰囲気を知れるようで、少し、興味深かった。
posted by らぶらどーる at 06:16| 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月10日

書籍/漫画関連 <ドローン>という言葉の日本的な語感について(書籍『手塚治虫と戦災孤児』)

 書籍『手塚治虫と戦災孤児』(菅 富士夫:著 中井書店:発行 耕文社:発売)の210〜211ページに、幽霊と戦災孤児が登場する手塚治虫の短編漫画『ドローン城物語』(※漫画全集未収録、1953年の『おもしろブック』新年増刊号掲載)が紹介されていて。

 で、最近では<ドローン>と言えば、<例の空飛ぶ小さいやつ>というのが一般的なイメージではないかと思うのだが、この時代に存在していたとは思えず、一体、なにゆえに<ドローン>なのかと思っていたところ――

「ドローンDROWN城」というタイトルは、日本の幽霊が出現する時の擬音を英語風に表記したと思われる。(211ページより)


 とあって、ああ、なるほど、と。
 (昔、日本の幽麗等が登場するときには、<ひゅ〜、どろどろ>みたいな擬音が付き物だったので、その変形ということらしい)。
posted by らぶらどーる at 16:41| 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月06日

(とある)率直な感想(書籍『探偵作家発見100』)

 主に古書に(作品が)登場する日本の探偵作家100人について記した本である書籍『探偵作家発見100』(若狭邦男:著 日本古書通信社)を読んでいると、矢作京一という作家さんの紹介の中で「エレベーター事件」なる探偵小説のさわりが(=最初の部分が)紹介されていて、そのすぐあとに著者自身の感想として、

小説の内容を速読するかぎり、「エレベーター事件」の解決の道筋を読者が理解するのは難しい、と言っておきたい。(133〜134ページ)


 とあって、ちょっと、おもしろかった。
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2017年08月05日

書籍/アニメソング関連 『THE アニメソング ヒットはこうして作られた』

 (木村英俊:著 角川書店)

 日本コロムビアのスタッフとして、1965年の『未来から来た少年 スーパージェッター』以降、数多くのアニメソングの製作に携わってきた木村英俊による、当時の回想本。初版は1999年。以下ネタバレあり。

 同書の186〜187ページ掲載のリストを見ると、1965年から1995年にかけて、計252ものアニメ(・タイトル)が列記されており、非常に多くの作品の製作に関わってきた人であることが分かる(ちなみに、上記のリストは直接、製作に関わったものだけで、あらかじめプロダクション等によって製作済みのものを購入してリリースしたケースは含まれていないとのこと)。

 『ジャングル大帝』や『マジンガーZ』、『アルプスの少女ハイジ』、『宇宙戦艦ヤマト』、『銀河鉄道999』(TV版、映画版第1作、同『さよなら〜』)など、現代でも名前が残っている数多くのアニメの主題歌等に関するエピソードが列記されているので、リアルタイムで携わっていた人の製作目線での話として、非常に参考になるのでは、と。

 また、子門真人や水木一郎、作曲家の菊地俊輔や渡辺宙明など、(当時の)アニメソングに関わった個人に関するエピソードや情報等も、多々、含まれているので、そういった意味でも参考になる。

 2000年代に入る前のアニメソングがどういった感じで作られていたのかを知りたい方などにいいのでは。

 (ちなみに重箱の隅だが、最終ページの著者略歴で、
また、堀江美都子、水木しげる、天童よしみなど、多くの歌手を世に出したことでも有名。

 とあるのは、水木一郎の間違いではないか、と)。
 (※初版本だからで、のちの版では修正済みかも知れない)。
posted by らぶらどーる at 11:11| 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする