2018年06月27日

書籍/漫画簡易感想 『夢みる機械』(短編集)

 (諸星大二郎:著 発行:創美社 発売:集英社)

 諸星大二郎のSF漫画の短編集。
 全8編で、初出は1974〜81年(掲載誌は、『少年ジャンプ』『ヤングジャンプ』『奇想天外』など)。

 なかなかに、強烈な話が多い。

 最後の『地獄の戦士』の<理由>は、昨今の文化的状況をどことなく連想させるものが(個人的には)あった。
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2018年05月23日

書籍/漫画簡易感想 『プリンセスメゾン』(第5巻)

 (池辺葵:著 小学館(ビッグ スピリッツ コミックス))

 既刊既読。
 ゆるやかな時の流れの中での変化や触れ合い、感慨など。
 100〜101ページの、冷静に見えつつ、まくしたて、しかも徐々に激して(げきして)いく感じが、少し、おもしろかった。
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2018年05月15日

マン・レイに関する洋書を購入(MAN RAY by Roland Penrose)(2018/05/15追記あり)

 古本屋でマン・レイに関する洋書(MAN RAY by Roland Penrose)を購入して、掲載されている作品だけ、ざっと見てみたが、なかなか印象的。
 (写真家としてしか知らなかったが、絵画なども手掛けていた人だったのね(絵画はペン(?)によるイラスト的なものや油絵など))。

 (以下、2018/05/15追記。
 ちなみに、わざわざ購入した理由としては、カラーで掲載されている作品もあったことが大きい(20点。ほとんどが絵画)。
 作品を見るだけなら、図書館でマン・レイに関連した書籍を借りてもいいかなと思ったが、図書館で確認した数冊は全てモノクロ(=白黒)のみでの掲載だったので)。
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2018年04月28日

書籍/漫画・部分感想 『アイム ア キトゥン〜私は仔猫〜』(※短編) 『ハヤブサ(全1巻)』 『凍る空、砂鉱の国(第1巻)』

・『アイム ア キトゥン〜私は仔猫〜』(漫画短編集『軽薄と水色』(かわかみじゅんこ:著 宙(おおぞら)出版:発行)収録の短編漫画)
 主人公を見ていて、何となく沢尻エリカをイメージ(現在の沢尻エリカとは、年齢が離れてしまっているが……)。

・『ハヤブサ(全1巻)』(六本木 綾:著 花とゆめCOMICS(白泉社))
 高校を舞台としたバンド物。
 ボーカルの歌声が裏返ってしまったところを、歌声(※歌詞)を裏返しにして表現していたのが、おもしろかった(48ページ)。

・『凍る空、砂鉱の国(第1巻)』(青井 秋:著 プリンセス・コミックス(秋田書店))
 岩だらけというか砂漠だらけ(?)というかな世界での話なのだが、町とか村とかの間の移動がフワッとしている感じが個人的にしたので、何かランドマーク的な物を目印にして移動しているような描写を一ヵ所でも入れるとリアリティーが出るのでは、と思った。
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2018年04月20日

書籍/海外コミック感想 『マッティは今日も憂欝 フィンランド人の不思議』

 (カロリーナ・コルホネン:著 方丈社)("FINNISH NIGHTMARES" Karoliina Korhonen)

 フィンランド人の著者がインターネット上に公開した、フィンランド人気質に関するコミックを、一冊の本にまとめたもの。
 (※フィンランド人気質(フィンランドじん・きしつ)→フィンランド人の性格・人柄のような意味)。
 形式的にはコミック/漫画に分類されるが、日本的なストーリー漫画や4コマ漫画では無く、1コマ(ひとこま)漫画に近い。
 シャイで控えめ、静かな環境が好きで自分の空間(パーソナル・スペース)を大事にするフィンランド人が日々の生活の中で感じがちな、ちょっと気まずい瞬間や、口に出せない思いなどが、若干のユーモアと共に描かれて(えがかれて)いる。

 フィンランド人気質というものは初めて知ったが、日本のバラエティー番組等では<人見知り>としてくくられるようなタイプの人たち、といった印象。
 逆に、そういった人たちにとっては、<分かる、分かる>となるのかも知れない。

 訳文は微妙に合っていないような気もする(たとえば、"WHEN〜" で始まる文章は、<〜な時>みたいに訳すのも一案だったかも、と)。
 (ちなみに、英文が併記されているので、英語に興味のある人は、日本語と英語の両方で読んでみるのもいいかも知れない)(英語は、比較的、平易で、読みやすい)。
 一方、必要に応じて、フィンランドならではのことに関する補足情報が記されていたのは、内容を理解する上での助けにもなり、よかったと思う。

 作品の傾向としては、ユーモラスな感覚はあるのだが、日本のバラエティー番組等で言うところのネタ的な感じは薄いので、そういった楽しみ方を期待するには不向き。
 むしろ、同系の人などが共感しながら読むのに向いているかも、と思った。
 (ネタ的な感じが薄いというのは、<そういった際の当人の感覚・感触を、混じり気(まじりけ)無しに表現することを第一義に置いている>からであり、<ウケを大きくすることを狙って尾ひれを付けていない>からである)。
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2018年04月19日

書籍簡易感想 『わたしたちが正しい場所に花は咲かない』

 (アモス・オズ:著 大月書店)

 イスラエル人作家であるアモス・オズによる講演2つと、本書の訳者である村田靖子によるアモス・オズへのインタビューを収録したもの。

 時間の関係もあって、1つ目の講演である<狂信者への処方箋>のみ読んだが、なかなか、興味深かった。
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最近、印象に残ったフレーズ/版画製作における竹久夢二(書籍『竹久夢二正伝』)

 書籍/伝記『竹久夢二正伝』(岡崎まこと:著 求龍堂:発行)の110〜111ページに、版画製作における竹久夢二のありようなどについて、当時、実際に関わった刷師などからのコメントが載っていて、少し、印象的だった。
 特に印象的だったのは、以下の部分。

「(前略)下絵よりも刷り上がったほうがすっきりと見ばえがするのは、夢二には、刷り上がりの効果がはじめから見えていて、下絵はそれを計算して描かれているからであった。外の絵描きさんの中には下絵はみごとでも刷り上がりがそれに及ばないのが多く、版画とはそうしたものだと思いこんでいるひともある。だが、自分たちにして見れば、版画という以上は、夢二さんのほうがまっとうじゃないかと思われてならない。」(後略)


 (※<自分たちにして見れば>の<見れば>は、原文のまま)。

 できる、できないは別として、<上には上がいる>ということかな、と。

 ほかにも2つくらい、印象的な個所があったのだが、あまり引用ばかりになってもよくないので。
posted by らぶらどーる at 01:22| 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月11日

書籍/作品集(図録) 『変化する様式 変わらない人間へのまなざし 小林裕児 1967−2015』

 (多摩美術大学:発行)

 古本市で見かけて、何となく心魅かれて、購入した一冊。
 私は日本のアーティストには、あまり、くわしくないのだが、分類的には画家に当たる方らしい。
 作品のみをざっと見たが、時系列に沿って掲載してあることもあって、作品の傾向等の変遷が感じられて、おもしろかった。
 (そう考えてみると、『変化する様式 変わらない人間へのまなざし〜』というのは、いいタイトルなのかも知れない)。

 個人的に印象に残ったのは、モトクロスのバイクを題材の一部として描いた(えがいた)『ステアケースT』『ステアケースU』『ステアケースV』や、背景の赤色や男の表情、作品下部に施されたアフリカのビーズ細工などが印象的な『羽をつけた男』など。
 あと、『よみがえりの木』の作品下部やや左側の女の子(女性?)の表情も、なんだか現代の女性の表情にありそうな気がして、印象的だった。
 (ありそうというか、通底しているものを抽出しているようなというか)。
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2018年04月01日

書籍/漫画簡易感想 『ノストラダムス・ラブ(全1巻)』『ワカコ酒(第10巻)』

・『ノストラダムス・ラブ(全1巻)』(冬川智子:著 小学館(IKKICOMIX))
 1999年7月、『ノストラダムスの予言』を信じ込んで、自分はもうすぐ世界もろとも滅びるのだと思っている大学2年生のヒロインは、告白してきた好きでもない男性と付き合うことにするのだが――な話。

 淡々とした話だが、それなりにおもしろかった。
 122〜123ページ辺りは、外からでは無く、中にいる感覚で描いて(かいて)いるような感じが、個人的には、した。
 実写化した場合のヒロインのベタなイメージは、松岡茉優といった印象。

・『ワカコ酒(第10巻)』(新久千映:著 ノース・スターズ・ピクチャーズ:発行 徳間書店:発売(ゼノンコミックス))
 BSで連続TVドラマ化された人気シリーズの第10巻。
 相変わらずの好調で、ヒロインのその時々での心境や食べ物への感覚等が、顔によく表れている。
 食べ物自体の描き方(えがきかた)も、いい感じ。
 最後のエピソード(SP.2)は、少し、ページ数が多過ぎたような気も。
 (あと、[245夜]の主人公の服の首回りが、描く(かく)のに微妙に手間がかかりそうで、そういう意味で(個人的に)印象的)。
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2018年03月30日

書籍/ノンフィクション・伝記:簡易感想 『ジョセフ=ヒコ』

 (近盛晴嘉:著 吉川弘文館:発行)

 ジョセフ=ヒコという名前だけ見ると、どこの国の人なのかピンと来ないかも知れないが、幕末に遭難した日本人が外国船に救助されて――というジョン万次郎的なパターン(ヒコは、幼名の彦太郎から来ている)。
 のち、帰国し、幕末から明治にかけての日本の発展に寄与するなどした一方で、『海外新聞』という日本初の新聞を発刊した人物でもある。

 ジョセフ=ヒコの生涯や『海外新聞』に関することが主な内容だが、端々(はしばし)に、幕末から明治にかけての日本の状況、ありようといったものが感じられて、そういう意味で興味深かった。

 (以下、2018/03/31追記。
 著者名の変換ミスを修正しました。誤[近森]→正[近盛])。
posted by らぶらどーる at 19:43| 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする