2007年12月31日

書籍/短編小説 侵入

 (河出書房新社・刊『トルストイ全集第2巻 初期作品集 上』収録)

 文豪(レフ・)トルストイによる短編小説。<本当の勇気とは何か?>を知りたくて、今でいうところの紛争地域の最前線に赴き、戦闘に同行した主人公が目にした戦闘の実態やそれをとりまく環境などを描く。
 実際に軍務についていたこともあるトルストイ。軍隊やそれをとりまく環境に関する描写は(おそらく)的確で細かい。よって自然と、ドラマや映画によくあるような天下分け目の一大決戦とかではない、それでも現場としては大きな成果として挙げられるらしい、今でいうゲリラの拠点となっている村への襲撃、掠奪、そして退却の様子を(おそらくは)あるがままに描き出している。
 ごく日常的な感覚での進軍や掠奪の許可(制圧したあとの村を皆で掠奪する)、そして功をあせり、フィクションでしか知らない戦闘の中で活躍しようと先走る若い少尉補の姿……ひとつのスケッチとして、非常に優れているといえるのではないだろうか。
posted by らぶらどーる at 17:46| 広島 | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

部分的に好き

 どうも好みが激しいので(自分では好みに忠実なだけと思っているのだが)、全部好き、という作品がほとんどない。あの作品のあのシーンは好き、とか、そんなのが多い。
 たとえば以前放送された原作物のTVアニメ『十二国記』だと、<一章>で陽子が蒼猿を打ち破る(振り払う)場面だけ好きだったりする。
 異世界に連れてこられてしまった主人公、陽子が、会う人、会う人に裏切られ、災いを招く者として追われ、さらには自分は実は人間ではなく化け物かもしれないという不安に駆られ、どうにもならなくなる。そこに現れて陽子に、助けてくれた者を殺せ、と<助言>し、そそのかすのが<蒼猿>。懊悩(おうのう)の極みでしかし主人公は踏みとどまり、傷を負っているはずの恩人を探し、助け出そうと踏み出すのだった。
 このアニメ、他の場面はそんなに好きでもないのだが、この場面だけは印象に残っている。でも人にすすめるかといえば、微妙なんだけど(個人的に、他がそう良いとは思わないから)。
 あるいはサンリオが作った手塚治虫原作のアニメ映画『ユニコ』(1)。この作品では後半クライマックスのユニコーンの飛翔シーンが好きだ。暗黒を切り裂く、美しく力ある光、といった感じで、公開当時の映画館で見たときに、結構感動したのだった。
 (いや、だからどうした、って言われると、それまでなんだけど)。
posted by らぶらどーる at 05:56| 広島 | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

過酷すぎる環境もよくないな……

 いや、別に過酷ってほどではないのだが。
 寒いのが比較的好きなので、暖房を入れず、夜を徹してネットをやっていると、だんだん考えが暗い方へ……。
 部屋の温度計を見ると6℃。
 別に、そんなでもないよね……?
 ガタガタふるえるほどでもないし、さ。
 でもやっぱり気分が暗くなるのはよくないので、次はちゃんと栄養補給するか、あったかいものでも飲もうと思うのであった(思うだけだったりして)。
posted by らぶらどーる at 05:38| 広島 | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

サッカー ウェストハム対マンチェスター・ユナイテッド

 プレミアリーグ。NHK−BSにて視聴。

 連戦の疲れを考慮してか、ルーニーを休ませたマンチェスター・ユナイテッド。押される展開ながらカウンターからギグスの<天使の左>クロスをC.ロナウドが走り込みヘッドで押し込んで先制。4−5−1のウェストハムは、ソラーノが面白いプレーを見せるもののなかなか崩し切れず。
 後半開始早々はややテンションが落ちた展開だったのだが、ウェストハムのハンドでマンチェスター・ユナイテッドがPKを獲得したところから流れが動き始める。
 キッカーのC.ロナウドがまさかの枠外し。すると温存していたフォワードのアシュトンを投入したウェストハムがセットプレーからのヘッド2発でまさかの逆転。メンバー交代で反撃を図るマンチェスター・ユナイテッドだが、ほとんど有効な攻めをできないままタイムアップ。わずか1試合で首位の座を明け渡した。
 マンチェスター・ユナイテッドは先発したサハの働きがもうひとつ。また、CHのゲームメイク、ゲームコントロールがもうひとつに思え、なかなかペースを握ることができなかった。セットプレーの2失点も、本来のフリーキッカーであるソラーノが負傷で退いたあとだけに悔やまれる。
 ウェストハムはロースコアにしのいでからメンバー交代で勝負に出る作戦が的中。マンチェスター・ユナイテッドを高さで粉砕し、ホームで久々の勝利を飾った。
 ファンタスティックなプレーはあまりないが地味に見所のある試合。激しさもあり、なかなか楽しめた一戦であった。
posted by らぶらどーる at 02:25| 広島 | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月30日

サッカー 鹿島アントラーズ対川崎フロンターレ

 天皇杯準決勝。
 ほぼ互角の展開ながら、先に決めたのは鹿島。川崎ディフェンダーのクリアミスに走り込んだ本山がダイレクトボレーで得点。
 いったんリードすると、逃げ切りに入ったときの強さ、うまさを発揮してそのまま逃げ切った鹿島が決勝に駒を進めた。
 川崎はいい展開、チャンスがありながらも終わってみれば0−1という展開。リードを許してからはあまり有効な攻め手もなく、今シーズンを無冠で終えた。
 鹿島は危ないシーンが何度かあったが、相手のシュートミスにも助けられ無失点。得点を決めた後は危なげないプレーぶりでしっかり逃げ切った。

 さて、決勝展望。
 鹿島はフォワードを流れさせてサイドに起点を作り、広島を5バックにしたいところ。サイドでコンスタントにチャンスメイクができれば、本山、小笠原らが中央で合わせてミドルシュートという形が作りやすくなる。また、マルキーニョスのトリッキーなプレーで、経験の浅い広島のディフェンダー陣をゆさぶりたい。
 広島は押し込まれた場合は佐藤の裏への飛び出しが第一のねらいにはなるが、柏木の代わりに入る選手がどこまで働けるか。随所に見られる鹿島のずるいプレーにも気をつけたい。鹿島のセンターバックがふたりとも万全ではないようなので、前半から振り回していくか、あるいは死んだふりをしてどこかで勝機をねらっていけば、シュートチャンスは作れるのでは、と思う。
 広島は日本一というタイトルを取ったことがないので決勝戦での勝ちパターンは存在しない。もし決勝で勝つことができれば、それが広島の新しい(初めての?)<勝ちパターン>になるであろう。
posted by らぶらどーる at 17:42| 広島 | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

サッカー サンフレッチェ広島対ガンバ大阪

 天皇杯準決勝。
 試合開始早々、森崎浩司のパスからディフェンスラインの裏をついた佐藤がループできれいに先制。その後もあまり危険を感じない展開の中、右サイドの平繁が中に走ってあけたスペースにパスを通し、最後は流れた平繁がゴールという絵に描いたような展開で2点目。しかしその直後、ストヤノフがカバーに出れないタイミングでの速攻を食らい(いや、行ってたけど先手を取られてるから間に合わない)、バレーのゴールであっという間に1点差。
 後半になってガンバはいろいろと手を打つが、広島の集中力の前にあまり効果は無し。広島もシュートチャンスは作るが決め切れずにいたのだが、終了間際、時間稼ぎと見せて逆に中にパスを出し、途中交代の高萩がトラップをミスったものの落ち着いてバックパス、同じく途中交代の高柳が豪快に蹴り込んで勝負あった。
 ガンバは練習したパターンをなぞろうとはするものの、前に行こうとする力・意欲ともに弱く、相手に脅威を与えるまでには行かない出来。また、試合の状況に対応する能力や、打開するために必要な創造性がもうひとつで、敗戦やむなしといったところか。
 広島は先制、中押し、駄目押しと理想的な得点経過。しかし決勝には暗雲が垂れ込める。
 柏木が判定への異議で出場停止、さらにストヤノフが足を痛めて途中交代と、かなりの戦力ダウン。これでアントラーズに勝つのは相当厳しいだろう。
 果たして4度目の決勝敗退となるのか、あるいは歴史が変わる(変える)のか。注目の決勝は1月1日、国立である。
posted by らぶらどーる at 15:08| 広島 | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ドラマ 吉原炎上

 チャンネルを変えたりしながらなんとなくフォロー。
 あまり期待していなかったのだが、予想より良かった。
 階上からのCGによる風景(街並み)は一考の余地があるとは思うものの(美しい風景とか、セットの質感と合わせようとか、ない? やってるのかな?)、セットもきちんと組んで、吉原という世界を再現・存在させようと努めていた。
 役者の演技もおおむね良好。主演のふたりはところどころ微妙な演技もあるが、それぞれなりに健闘したのではないか。脇も好演だし、東幹久が今までのイメージを覆すような出来で(ちと言いすぎ?)結構見直した。
 話もきちんとしているし、良かったように思う。
posted by らぶらどーる at 14:35| 広島 | TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

書籍 日本SF全集・総解説

 (日下三蔵・著 早川書房・刊)

 もしも『日本SF全集』なるものが発行されていたら――という仮定の下に書かれた、各巻(仮想)の解説を装った日本SF作家の紹介本。
 面白い形式なのだが、解説を装うためだけに<残念ながら本全集には未収録>とかが出てくると、最初はいいのだけど、何度も出てくるとさすがにイラっとしてくるところも。
 紹介の内容については、私も取り上げられた作家さん全員の全著作を読んでいるわけではないので(いや、各人1作は読んでるけど)あまり責任の持てることはいえないが、印象としては妥当な線だと思う。ただ、作品名をリストの番号で代用しているのは、ちょっと煩雑。
 あと、<解説>という形だとどうしても一般論になってしまうので、全集に挿入された<月報>という形にして、ファンとしての思いを綴ってもらうなんて形式にしたら(あるいはそういうコラム的なものでもあったら)、読者の立場からの愛情・陶酔・情熱などが伝わってきてよかったのでは、と思った。
 初期から最近に至る作家のラインナップと解説を見てみると、<SFの浸透と拡散>という言葉がなんだか実感として感じられて、微妙に複雑な気分にもなるのであった。
 どちらかといえば目録的な感じなので、データを頭に入れるのが好きな人に向いてるのでは? 逆に<泣きながら一気に読みました>みたいな<感覚>に訴える一文を期待する人にとっては、あまり益のない本だと思う。
posted by らぶらどーる at 07:11| 広島 | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

どの順番で食器を拭くか

 食器を拭く順番を、時々、迷う。
 大きいものから拭くか、小さいものから拭くか。
 大きいものから拭くと、食器が目に見えて減っていくので、はかどっている感がある。
 小さいものから拭くと、食器についている水の量がすくないので、ふきんがあまりぬれない。
 でも大きいものから拭くと、ふきんがあっという間にぬれて最後の方では水の取れ方が悪くなる。
 かといって小さいものから拭くと、箸が何膳もあったりした場合には、目の前の食器がなかなか減らない。

 私はふだんは、大きいものから片付けているのだが、あまり量が多いと(=ふきんがすごくぬれてしまうのが分かっていると)、小さいものから拭くこともある。
 基本的にあんまり意欲がわかないときは大きいものから、そこそこ元気なときは小さいものから拭くようにしている。
 だって気が乗らないときに小さいものをいくつもいくつも拭いてそれで全然減らないってやだし。
 減らないのが苦にならないときなら、乾いたふきんで箸とか拭いた方が、なんとなく気分がいいし。
 てなことを思いながら食器を拭いているのであった。
posted by らぶらどーる at 06:25| 広島 | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月29日

サッカー チェルシー対アストンビラ

 プレミアリーグ。NHK−BSで視聴。

 戦力差があるかに思えた両チームだが、試合開始から圧倒したのはアストンビラ。前線から積極的にプレスをかけ、奪ってからは元気のいい速攻で早目に仕掛け、チェルシーを休ませない。カリューの落としからマロニーで先制(0−1)、さらにP.フェレイラが浮いたボールの追い方をまちがえた(不用意に取りに行って前を空けた)ことから突破され、切り込まれ、ミドルシュートをチェフ(英語だとチェクって聞こえるような)がはじいてしまい2点目(0−2)。
 ランパードの負傷(バラックに交代)もあり、圧倒的なアストンビラのペースに思えたが前半終了間際、あたりそこねのミドルシュートがゴール前にころがったところでナイトが倒してしまい一発レッド。シェフチェンコがPKを決めて1点差(1−2)。
 後半は開始からチェルシーのペース。アストンビラはプレス用のメンバー構成なので、ひいて守るわけにも行かず、プレスは人数が足りないので効果が薄く、大苦戦。シェフチェンコのすばらしいミドルで同点(2−2)、さらにはオーバーラップしたセンターバックのアレックスがシェフチェンコのパスを受け、ディフェンダー2人をかわして勝ち越し(3−2)。
 万事窮したかに思えたアストンビラだが、ゴール斜め前からのフリーキックをラーセンがジャンピングアットのような蹴り方で押し込んで再び同点に(3−3)。
 しかしチェルシーはジョー・コールの切り込みがゴール真正面ペナルティーアーク付近でファールを誘う。このフリーキックをバラックがゴール右隅に見事に入れて再び勝ち越し(4−3)。
 しかししかし、両足裏を見せてカウンターを止めに行ったカルバーリョが退場になると、あきらめないアストンビラはボウマの代わりにフォワードのヘアウッドを投入し執念を見せる。するとチェルシーのゴール前の混戦でA.コールが痛恨のハンド(退場)。PKをバリーが決めて3度目の同点劇(4−4)。
 チェルシーも勝ち越しをねらうがタイムアップ。派手な激戦は4対4の引き分けに終わった。

 とにかく前半の終わりごろから錯綜した展開でいまだに出来事の順番がはっきり整理できない。しかし、興奮する試合だったことは間違いない。観賞する試合というよりは、見て興奮する試合といったところか。
 すごいものを見た、という感じであった。
posted by らぶらどーる at 20:11| 広島 | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする